第8回総会・研究大会

【プログラム】

日程:2006年6月18日(日)

会場:昭和女子大学学園本部館3階大会議室
〒154-8533 東京都世田谷区太子堂1-7

12:00~ 受付 
12:30~12:50 総会 
13:00~15:40 研究発表 (発表30分、質疑応答15分)
15:45~16:40 特別講演 (発表40分、質疑応答15分)
17:30~20:00 懇親会 「il Piatto CACCIATORA CACCIATORA」

研究発表および特別講演要旨

教育内容の「現代化」におけるブルーナー理論の受容に関する一考察
今井康晴
 本研究は1960年代から70年代にかけてわが国で行われた教育改革、教育内容の「現代化」におけるブルーナー(Jerome Seymour Bruner)の教育理論の受容について考察するものである。
以上の観点を、以下の点に着目して論究する。
① わが国における教育内容の「現代化」について背景を整理し、その意図について述べ、教育内容の「現代化」に果たしたブルーナーの教育理論の影響を明確にする。
② 特にブルーナーの「構造(structure)」の理論に着目し、わが国での「現代化」にどのような影響を与えたか検討する。
③ そして、教育内容の「現代化」に対して、ブルーナーの理論・方法などの研究を行った広岡亮蔵、佐藤三郎から、ブルーナーが果たした役割などについて考察する。
以上の観点を考察することによって、教育内容の「現代化」の意図を明確にし、ブルーナーによる「構造」理論が提起した教育改革の視点を考察していきたいと思う。

短期大学卒業生の学習経験振り返りと短大評価
小嶋栄子
 我が国に短期大学が設置されて60年近くが経過し、現在、その存在の意義に関してさまざまな議論がなされている。それはマイナスのイメージとともに語られやすい傾向となりがちであるが、我々は、18歳人口の減少と短期大学の減少・消滅とは別次元のこととしてとらえられるのではないかと考えている。
 その一つは、短期大学の地域密着性に根ざす可能性である。質の良い短期大学教育を受けた卒業生が、その短期大学周辺あるいは近県での地域の人材雇用に応えつつ、同時に自らの人生のファースト・ステージとしての足場を固めることができるのではないか、という考え方である。現代社会であるからこそ可能となった多様な人生設計の中間地点として、自ら受けた短期大学教育をどのようにその後の人生に活かしていくことができるのか、そこにはまだ多くの可能性が潜んでいるだろう。
 このような視点から我々は、卒後一年目・三年目・七年目卒業生への進路・キャリア形成等に関するアンケート調査を実施し、我々自身がおこなった教育を評価することにより、これからの短期大学のあり方について検討した。
(本研究は、文部科学省科学研究費補助金「短期大学卒業者のキャリア形成に関するファースト・ステージ論的研究」(平成16~18年度基盤研究B・課題番号16330170・研究代表者:安部恵美子)の助成を受けて行われた。)

観光研究方法に関する考察
石川修一
 観光の研究は、様々な分野からアプローチが可能であり、また事実そのような研究が行われている。この研究、観光学は日本においては社会学に出発点がある。このように社会学の特徴から観光を研究する方法は、はじめから多様であったろうことが推測できる。なぜならば、社会学は俗に学者の数だけ学派があると言われたりする。このことは、観光研究のアプローチの多様性と研究の出発点となった分野が社会学となったこととに何らかの関連があるのかもしれない。しかし、いま、日本において国の政策として「観光立国」を掲げ、観光振興が行われている。観光振興とは、地域の魅力を高め、集客をし、所得を得ることであるとも言われる。そこで、本発表では、このような政策に資するのはどのような研究方法かについての問題を取り上げ、観光振興の観点から比較的最近の研究成果に焦点を当てた議論を行う。

特別講演

エチオピアの歴史都市における生活基盤と遺産保護に関する報告
― 世界遺産都市ゴンダールの事例調査より ―
三宅理一
要旨は当日大会受付にて配布の予定 。

第8回総会

2006年6月18日 於 昭和女子大学

議題

Ⅰ審議事項
①2005年度決算について
②2006年度予算について
③2007年度大会開催校について
④その他

Ⅱ報告事項
①『総合社会科学研究』第2集8号の発行について 
②その他


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